サッカーW杯最終予選、日本代表は以下のスタメンで、1,2節と同様に4-2-3-1でスタートしました。
第2節中国戦でアシストを記録した伊東純也選手は累積イエローカードでこの試合出場停止、前節トップ下で先発の久保選手は怪我のため、招集されていません。

前節の中国戦からの変更は、トップ下:久保⇒鎌田、右WG:伊東⇒浅野、左WG:古橋⇒南野
※ハイライト動画は後程アップします。
【展開】
ー前半ー
前半開始早々、柴崎選手が惜しい無回転シュートを放ちます。
リーガ第8節、レガネスでのゴールと同様のシュートでサウジアラビアゴールを脅かしました。
その後、日本エリア内でサウジがフリーキックを獲得、フリーキックはゴール前のサウジCBマドゥ選手に向かい、ヘディングシュートを放ちますが、これは権田選手の正面でした。
要所要所でロングボールで右サイド深い位置まで浅野選手が侵入し、中にボールを渡す形が見られます。
前半28分、大きなチャンスが訪れました。
鎌田選手がサウジのパスをインターセプトし、すぐに中央前線にグラインドパスを送り、大迫選手に渡りました。
大迫選手はキーパーと1対1でシュートを打つも、これは防がれてしまいました。
前半36分、右サイドであがっていた酒井選手にボールが渡り、すばやいクロスを前線の大迫選手に送るも、これはオフサイドでした。
ボール支配率でサウジが60%と持たれる展開が続きましたが、前半終えて枠内シュートは日本が3本に対しサウジは1本、得点のビックチャンスは日本の方が多く作れていました。
ボランチの長身なモハメドカンノ選手のところで、空中戦で負けてしまい、ファラジ選手に渡るとパス精度が高くインターセプトができずボールをもたれてしまいました。
左SBのアッシャハラーニー選手も外に張ったり中央に侵入したり、怖いポジショニングで質の高いクロスもあげ、脅威になっていました。
トップ下キャプテンのアルファラジ選手が、色々なところに顔を出し、クロスを上げるなど、守備面で苦戦を強いられました。
ゴール、アシストといった数字以上に、クロス、パス、コーナー、フリーキックの質が高く、パス成功率は前半終了時点で脅威の92%でした。
右WG浅野選手のスピードについていけていない場面が多く、かなり効いていました。
中央でボールを持てず、落ち着いた展開で左の南野選手にボールが渡ることは少なかったです。
Sofa Scoreでは、前半終了時点でのベストプレイヤーは、サウジがGKのアルオワイス選手、日本が決定機演出2回の鎌田選手でした。
決定機を2度逃した大迫選手は、前半終了時点で最も数値が低い選手になっています。
ー後半ー
48分ごろ、柴崎選手がFWアルシェフリに中盤でボールを奪われ、左WGガリーブ選手がキーパーと一対一でシュートを放ちますが、これは権田選手が左足を伸ばしセーブしました。
◇交代:59分-古橋選手in(南野選手out)、原口選手in(out)
64分-アルナージーin(ガリーブout)、アル・ブレイカンin(アル・シェフリout)
両チーム攻撃の選手を変え、活性化を図ります。
柴崎選手のところでボールを奪われる展開が非常に目立ちました。
68分、ファラジ選手が惜しいミドルシュートを放ちますが、枠外に外れました。
ーサウジゴールー70分、柴崎選手のバックパスを交代で入ったアル・ブレイカン選手が拾い、吉田選手が追いますが追い切れず、権田選手の股下を抜くシュートでゴールが決まりました。
F. Al-Birakan GOAL Saudi Arabia 1 – 0 Japan–AFCqUALIFICATION @dailymotion – https://t.co/KLp94AhSn3
— tauran (@tauran43255625) October 7, 2021
◇交代:73分守田in(柴崎out)、オナイウin(鎌田out)
78分に原口選手がゴールエリア右でファウルを受け、フリーキックを獲得しますが、キッカーの古橋選手が中央にあげたクロスはDFに弾かれます。
87分、原口選手がゴール右にドリブルで切り込み、ゴール前におくったグラインドパスに古橋選手が反応しますが、キーパーに阻まれます。
両チーム数名交代があり、そのまま試合終了。
◇交代:87分アブドゥルハミドin(アル・ムワッラドout)、アッドーサーリーin(アル・マルキout)
90分中山in(長友out)
93分アル・ブライヒin(ファラジout)
【ハイライト動画】
Coing Soon
-FW-
大迫選手:5.8ポイント(チーム最低)-決定機2回を逃した点、地上戦で1勝もできなかった点が低評価の原因です。
南野選手:6.2ポイント-ボールが渡ることが少なく、ボールタッチが少ない点、地上戦勝率が9戦中1勝とかなり低い点等、攻撃面の貢献があまりありませんでした。
リーグ戦に出られていないことに起因する、フィジカル面のコンディション不良が原因とみられます。
浅野選手:6.6ポイント-スピードを活かした裏抜け、ドリブルはある程度機能していました。
中盤でボールを奪われることが多く、なかなか前線にボールが渡らなかったため、ボールタッチ自体は18回と非常にすくない結果になりました。
古橋選手:6.3ポイント(59分に、南野選手と交代でin)-こぼれ球への反応が良い場面、最終ラインに厳しくプレスをかける場面等、古橋選手らしいシーンは見られましたが、残念ながら得点にはつながりませんでした。
原口選手:7.0ポイント(59分に、浅野選手と交代でin)-ドリブルからの切り込み、クロスでサウジアラビア守備陣を混乱させました。パス成功率も75%と高く、後半で相手に疲れが出ていた場面での起用は当たっていたと思います。
オナイウ選手:6.4ポイント(73分に鎌田選手と交代でin)-パス成功率は75%と高かったですが、出場時間が短く、なかなか違いを出すことができませんでした。
-MF-
鎌田選手:7.6ポイント(チーム最高)-決定機演出2回、ロングボール成功率100%で攻撃の起点として大きく貢献しました。
空中戦勝率も75%と非常に効果的なトップ下でしたが、73分にオナイウ選手と交代しピッチを後にしました。
柴崎選手:5.9ポイント-ポゼッションロストが多く、奪われ方も悪い場面が多く、失点につながるバックパスもあったため、低い評価になりました。
サウジ選手のボールキープ、パス精度のレベルが高く、対応に手を焼いていました。
遠藤選手:6.7ポイント-地上戦勝率約60%、ポゼッションロストも少なく、パス成功率は90%で攻撃のつぶし、組み立てが安定していました。
守田選手:6.7ポイント(73分に柴崎選手と交代でin)-パス成功率82%と高かったですが、攻撃の起点になる場面はあまりありませんでした。
-DF-
吉田選手:7.1ポイント-地上戦、空中戦で高い勝率を誇りました。インターセプトも4回と攻撃の芽をつぶす点で活躍しました。
冨安選手:7.0ポイント-空中戦は7戦中6勝と無類の強さをみせ、失点を最低限に抑えました。
酒井選手:6.8ポイント-オーバーラップしての精度の高いクロスや、惜しいミドルシュート等、攻撃面で良かった半面、地上戦では足元の技術の高いサウジ選手に翻弄され、勝利できませんでした。
長友選手:6.9ポイント-パス成功率が82%と高く、シュートブロック、ボールクリアで活躍しました。中々前線に上がれず、左サイドの攻撃面での活性化にはあまり貢献できなかったと思います。
中山選手:出場時間が短く採点なし (91分、長友選手と交代でin)
-GK-
権田選手:6.6ポイント-2度のセーブを見せました。ゴールとなった股下シュートの反応は難しく不可抗力かと思います。
◇まとめ
サウジの選手達、特にトップ下のファラジュ選手のうまさには目を見張るものがありました。
サイドバックの質、ボランチの質も含め内容的には納得のいく負けだったと思います。
最終予選、第3節を終え、3戦2敗とかなりまずい状況です。
次節オーストラリア戦は”絶対に負けられない戦い”、ですので現地で応援します!
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