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2022年W杯最終予選、日本代表はグループBに所属しており、10月8日サウジアラビア代表とのアウェー戦を行います。
国内リーグ選手ばかりの謎に包まれたサウジアラビア代表を、徹底解析します。
2節終了時点で日本は第1節オマーンに敗北、第2節中国に勝利しグループ4位に低迷。
上位3チームを追う中で負けていい試合は1つもありません。
まずは各国の組分けをご紹介します。
グループA:韓国、イラン、イラク、UAE、シリア、レバノン
グループB:日本、オーストラリア、サウジアラビア、オマーン、中国、ベトナム

日本vsサウジアラビアの試合予定日は、アウェイ:2021年10月8日(金)午前2時キックオフ、ホーム:2022年2月1日を予定しています。
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【サウジアラビア代表の強さ】
直近の2018W杯を含め、過去21回行われているW杯に5回出場している中東の強豪です。
過去17回のアジアカップでは、1984・1988・1996の三回優勝しています。
2021年10月初旬時点でのFIFAランクは56位で、W杯アジア予選出場国の中で5番目の順位です。(日本は26位で2番)
直近の7試合の日本vsサウジアラビアの結果は4勝3敗で日本が勝ち越しています。(2021年10月4日時点)
現時点でサウジアラビア代表はオマーン、ベトナムに勝利し、日本との勝ち点差は3ポイントになっています。
日本はオマーンに負けているため、サウジアラビアはかなり手強い相手であることを分かって頂けたかと思います。
【メンバー】
前節のオマーン戦でのサウジアラビアのフォーメーションは4-2-3-1でした。
オマーン戦のスタメンは以下の通りです。 ※括弧内は年齢、所属チーム
1トップ :アルシェフリ (27, アル・ヒラル)
左WG :アッドーサーリー (30, アル・ヒラル)
右WG :アル・ムワッラド (27, アル・イテハド)
トップ下:アルファラジュ (32, アル・ヒラル)
ボランチ:モハメドカンノ (27, アル・ヒラル)、アルマルキ (26, アル・イテハド)
左SB :アッシャハラー (26, アル・ヒラル)
右SB :アルガナム (27, アル・ナスル)
CB :アブドゥラーマドゥ(28. アル・ナスル)、アルアムリ(24, アル・ナスル)
GK :アルオワイス(29, アル・アハリ)
※ベトナム戦では、ボランチはモハメドカンノ選手ではなく、オタイフ選手(29,アル・ヒラル)が起用されました。
サウジアラビアリーグの優勝回数は、アル・ヒラル、アル・ナスル、アル・イテハド、アル・シャバブ、アル・アハリの順に多く、ACLの舞台でも活躍しています。
実は2021年8月時点で、統計サイトKick AlgorithmによるとJリーグは世界30位のリーグですが、サウジリーグは27位で、アジアでも屈指の自国リーグを持っています。
(Kick Algorithmは、独自のアルゴリズムに基づいて各国クラブ・リーグのパワーバランスを発表しています。)
実際にACL2021では3チームが出場し、現時点でアル・ヒラル、アル・ナスルの2チームがベスト8に残っています。
総市場価値は、アル・ヒラルが6100万€(ユーロ)、アル・ナスルが6000万€で3位のアルイテハドが3200万€に約3000万€(日本円で約40億円)の差です。
サウジアラビア自体の豊かさ、自国リーグの強さから、代表に選ばれる殆どのトップレベルの選手は他国リーグに移籍しません。
ACLで活躍する2チーム(アル・ヒラル、アル・ナスル)から多くの選手が選ばれ、スタメン起用されており全く侮れない相手であることは間違いありません。
【各ポジションの注目選手】
※括弧内はポジション、年齢、所属チーム
-FW-
◇ アル・ムワッラド (右WG, 27, アル・イテハド)
16歳でプロデビュー、18歳でA代表デビューを果たした若い頃から将来を嘱望されていた天才選手。
サウジアラビアのサッカー協会の援助のもと、2018年1月からシーズン終了まで、期限付きでラ・リーガのレバンテに移籍したこともあります。
2017年9月6日の日本との1戦でも、後半から交代で出場し、決勝点を挙げた要注意人物です。
小柄ながら、フィジカルも強く、スピードあるドリブルを得意としています。
今季6節終了時点で既に2ゴール1アシストしており、7節終了時点で暫定1位のアル・イテハド躍進の立役者になっています。
一番好調だったシーズンは3年前の18-19シーズンで、リーグ戦21試合に出場し11ゴール7アシストを記録しました。
年々ゴール、アシストは減ってはいますが、依然として得点に絡む能力の高い危険な選手です。
☆2017年ワールドカップ予選のサウジアラビア対日本でのムワッラドのプレー集(サウジアラビアがムワッラドのゴールで1-0で勝利)
◇ サーレム アッドーサーリー (左WG, 30, アル・ヒラル)
オマーン戦で背番号10番を背負った、左WGのサーレム アッドーサーリー選手はリーグ戦でじん帯を負傷したため、今回のアウェイ戦では招集を見送られました。
アッドーサーリー選手は 昨季リーグ戦24試合に出場し、8ゴール3アシストのアル・ヒラルのエース選手です。
全治4週間のけがとのことなので、次戦の日本ホームでは復帰し、厄介な存在になると思います。
☆アッドーサーリー選手 のプレイ集-華麗な足技でサウジアラビアのネイマールとも呼ばれています ※東京五輪にもオーバーエイジで出場
–MF-
◇ アルファラジュ (トップ下、32, アル・ヒラル)
代表戦56試合に出場し、アルヒラル、代表でキャプテンを務める、トップ下のベテラン選手です。
東京オリンピックにもオーバーエイジ枠で選ばれた、このアル・ヒラルのワンクラブマンは、サウジアラビア代表の精神的支柱でもあります。
足元の技術が高くボールキープ力があり、相手を翻弄するパス回しも得意で、ミドルレンジからのシュートもコントロール・威力があり脅威です。
昨季は、ロングボールを含めパス成功率で80%以上を誇り、サウジアラビアのボールポゼッションを左右する要となる選手です。
☆代表戦などでのプレー集
◇モハメドカンノ (ボランチ, 27, アル・ヒラル)
191cmと恵まれた体格を持ち、リーグ戦での空中戦勝率は約70%を誇ります。
大柄な体格ですが、繊細なタッチで長短のパスを正確に繰り出し、プレースタイルから「サウジアラビアのポグバ」とも呼ばれています。
昨季は22試合に出場し、ボランチながら3ゴールを記録し、パス成功率はなんと90%という驚異のスタッツをたたき出しています。
ゴール前の落ち着きもあり、ミドルレンジでのシュート力もある選手です。
☆モハメドカンノ選手のプレー集
-DF-
◇アル・アムリ (CB, 24, アル・ナスル)
185cmと、CBとしては普通の体格ですが空中戦に強く、ゴール前で競り勝ち、ヘディングでのゴールも多いです。
昨季リーグ戦22試合に出場しCBながら3ゴール2アシストを記録しました。
相手FWをチェイスしドリブルで刈り取る守備や、冷静にパスコースを読んだインターセプトや攻守の判断の正確さも魅力的な選手です。
24歳とサウジアラビア代表のスタメンの中ではかなり若手ですが、プレースタイルはかなり老獪といった印象を受けます。
コーナーキックやフリーキックでしっかりと目を離さないことが重要になりそうです。
☆アル・アムリ選手のプレー集
◇アッ=シャハラーニー (左SB, 29, アル・ヒラル)
「サウジアラビアのマルセロ」、ことシャハラーニー選手はマルセロ選手のように非常に攻撃的でアシスト数の多い選手です。
更に、ドリブル・シュートテクニックも高く、ドリブルで自分でゴール前まで運んでのシュートや、こぼれ球を拾ってシュートすることも多い選手です。
ドリブル成功率、地上戦の勝率も高く、確実に前線までボールを運べる選手です。
ドリブルテクニックはマルセロ選手ほどではないですが、恐らくその風貌と体格、プレースタイルからそのように名付けられたのだと思います。
東京五輪でもオーバーエイジに選ばれ、youtubeにはいくつも動画が上がっている非常に国内の人気も高い選手です。
彼のドリブル突破を許さないこと、ゴール前でフリーにしないことも重要だと思います。
☆シャハラーニー選手のプレー集
◇補足
いかがでしたでしょうか、サウジアラビア代表は国内リーグの選手ばかりが選ばれています。
謎に包まれたベールが少しでも明らかになり、観戦の一助になれば幸いです。
また、ワールドカップアジア最終予選、グループリーグのDAZNでの放映予定は以下の通りです。
- MD3 2021年10月7日(木) サウジアラビア 対 日本
- MD4 2021年10月12日(火) 日本 対 オーストラリア
- MD5 2021年11月11日(木) ベトナム 対 日本
- MD6 2021年11月16日(火) オマーン 対 日本
- MD7 2022年1月27日(木) 日本 対 中国
- MD8 2022年2月1日(火) 日本 対 サウジアラビア
- MD9 2022年3月24日(木) オーストラリア 対 日本
- MD10 2022年3月29日(火) 日本 対 ベトナム
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